現代にまで続く日本最強の家系・藤原氏を辿る

藤原氏のスタート

歴史は古く645年の大化の改新にまで遡る。功をあげた中臣鎌足天智天皇から「藤原」の姓を賜ったことから由来する。

ちなみに、中臣氏の祖は天児屋命アメノコヤネノミコト)であり古事記でも登場。通称、春日大明神とも呼ばれ、かの春日大社でも奉られている。

そして、その春日大社宮司は花山院弘匡氏であり、花山院家は清華家の1つに数えられる名門。

 

藤原四家とその後の発展 

奈良時代藤原氏は以下に分かれる。

  • 南家
  • 北家(藤原道長は北家の出身)
  • 式家
  • 京家

さらに時代が下り、鎌倉時代には「藤原氏」ではなく以下のように名乗り始め五摂家が構成される。(全て藤原北家の流れ)

 そして、家格が細かく定義され、その家格によって就任できる役職も変わっていく。まず分類としては以下の通り。

そして、堂上家の中にもさらに家格が存在し、137家のうち、藤原氏出身は約70%の96家である。その他多数は源氏出身。

 

ちなみに羽林家Wikipediaによると

羽林とは「羽の如く速く、林の如く多い」という意で、中国では北辰(北斗星)を守護する星の名称。それが転じて皇帝(天子)を護る宮中の宿衛の官名となった。日本では近衛府の別称(唐名)となり、近衛の将を任ずる家、すなわち羽林家となった。

 とのこと。

 

近代における藤原氏出身者の活躍

総理大臣経験者は

であり、思ったより(?)少ない印象。

 

藤原家からのアナロジー

こういった家系図的な話は血族主義として受け入れやすい話であり、そういった発想は様々なアニメや漫画、ラノベに反映されていそう。

特に、名門に関しては無意識的な憧れがあるし、エリートならではの悩みや葛藤を描くことは(自分を含む)一般人からすれば創造の域外であり、フィクション作品で味わってみたい欲があるかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終末に向けた神族と巨人族のストーリー、北欧神話

北欧神話の三幕構成

  • 第1幕(設定):ユミルの誕生とオーディンによる世界の創造
  • 第2幕(対立):ロキが引き起こした終末への火種
  • 第3幕(解決):ラグナロクと世界の再浮上

 

第1幕(設定):ユミルの誕生とオーディンによる世界の創造

  1. 世界は氷と炎しかなかった
  2. そんな中でユミルが誕生
  3. ユミルは一緒にいた牛の乳を飲み大きく成長し、巨人族の祖に
  4. ある日、その牛がブーリを氷の中から発見し、アース神族の祖に
  5. ブーリの息子・ボルが巨人族と結婚し、オーディンを産む
  6. オーディンはユミルを殺害する
  7. ユミルの体を解体し、世界を作り上げる
  8. 巨人族はヨツンヘイム、アース神族アスガルドに住む
  9. ヨツンヘイムとアスガルドに間に人間が住むミッドガルド
  10. 人間はオーディンによって創造

 

第2幕(対立):ロキが引き起こした終末への火種

  1. 巨人族であるロキがアース神族になる
  2. ロキの得意技は変身で、非常に悪知恵が働いた
  3. ロキは様々な悪戯をしていた
  4. オーディンの子どもであるバルドルの殺害に関わる
  5. ロキはトールに捕縛され、拷問を受ける

 

第3幕(解決):ラグナロクと世界の再浮上

  1. ラグナロクが到来し、世界が終末を迎える
  2. オーディンフェンリルに、トールはヨルムンガンドにより殺害
  3. 巨人族スルトにより世界は海へと沈む
  4. 海へと沈んだ大地は再び浮上し、豊かな大地となっている

 

北欧神話の登場人物

 

北欧神話からのアナロジー

  • 世界はユミルの人体から作られた。肉=大地、骨=山脈、歯や顎=岩、血=海、頭蓋骨=天空、脳みそ=雲
  • ユグドラシル世界樹)という3層、9つの世界からなる世界観
  • 巨人族と神族という対立構造で、結局巨人族→神族となったロキが終末の火種であり、繰り返しの裏切り
  • オーディンは知識の獲得、終末の回避のためなら手段を選ばない

 

円卓が生み出す豊かなキャラクターと裏切りのストーリー、アーサー王伝説

アーサー王伝説の三幕構成

 

第1幕(設定):アーサー王の誕生と活躍

  1. お父さんはウーサー・ペンドラゴン
  2. 部下の妻・イグレーヌとの間に生まれる
  3.  アーサーはマーリンに渡され、マーリンはエクター卿に預ける
  4. ユーサー・ペンドラゴンが亡くなり、跡目争い
  5. 岩に刺さった剣・カリバーンをアーサーが抜き、王に即位
  6. その後、湖の妖精から聖剣・エクスカリバーを受け取る
  7. そして、円卓の騎士とともにブリタニア平定を成し遂げる

 

第2幕(対立):ランスロットとの対立と和解

  1. アーサー王はグウィネヴィア結婚
  2. グウィネヴィアが嫁入り道具で持ってきたのが円卓
  3. 円卓に集った騎士が「円卓の騎士」であり、ランスロットなどが有名
  4. そのランスロットアーサー王の妻・グウィネヴィアと不貞
  5. 円卓の騎士に加わったモルドレットがアーサー王に暴露
  6. ランスロットは仲間を裏切りフランスに逃亡
  7. アーサー王は討伐にフランスへと向かったが、ランスロットと和解

 

第3幕(解決):モルドレットの反乱とアーサー王の死

  1. アーサー王のフランス討伐の間に、モルドレットが反逆 
  2. アーサー王ブリタニアへと引き返し、モルドレットを打つ
  3. その際に、アーサー王は大怪我を負う
  4. その怪我を癒すために、アーサー王はアヴァロンへと向かう

 

アーサー王伝説の登場人物

  • アーサー・ペンドラゴン:主人公、ブリタニア平定を成し遂げる
  • ウーサー・ペンドラゴン:アーサー王の父親
  • マーリン:ウーサーとアーサーを補佐した魔術師
  • グウィネヴィア:アーサー王の妻、ランスロットとの不貞が発覚
  • ランスロット:円卓の騎士、湖の騎士で、騎士の鑑と呼ばれていたが
  • ガウェイン:円卓の騎士、ランスロットの反逆時に敗れる
  • トリスタン:円卓の騎士、イゾルデとの不貞
  • ガラハッド:円卓の騎士、聖杯探索を行う
  • パーシヴァル:円卓の騎士、聖杯探索を行う、
  • ボールス:円卓の騎士、聖杯探索を行い、生き残る
  • モルドレッド:円卓の騎士、アーサー王の実子であり、円卓崩壊とアーサー王の死に深く関与

 

アーサー王伝説からのアナロジー

  • 主人公は親の不貞によって生まれた。そこに「理由」を付けやすくなる
  • 「選抜される」ことのシンボルとして「剣を抜く」、抽象化すると「他に人ができないことができる」ことがシンボルになる
  • 妖精などの人ならざる存在によりもたらされる聖剣・エクスカリバー。説明できないモノは説明できない存在から
  • 円卓というアイテム、円卓=上座・下座が無いフラットな関係
  • 円卓から派生した円卓の騎士、「剣を抜く」というアクションとは別に「選抜される」ことの象徴。選抜されることで、特別であることが伝わり憧れが生まれる