円卓が生み出す豊かなキャラクターと裏切りのストーリー、アーサー王伝説
アーサー王伝説の三幕構成
第1幕(設定):アーサー王の誕生と活躍
- お父さんはウーサー・ペンドラゴン
- 部下の妻・イグレーヌとの間に生まれる
- アーサーはマーリンに渡され、マーリンはエクター卿に預ける
- ユーサー・ペンドラゴンが亡くなり、跡目争い
- 岩に刺さった剣・カリバーンをアーサーが抜き、王に即位
- その後、湖の妖精から聖剣・エクスカリバーを受け取る
- そして、円卓の騎士とともにブリタニア平定を成し遂げる
第2幕(対立):ランスロットとの対立と和解
- アーサー王はグウィネヴィア結婚
- グウィネヴィアが嫁入り道具で持ってきたのが円卓
- 円卓に集った騎士が「円卓の騎士」であり、ランスロットなどが有名
- そのランスロットはアーサー王の妻・グウィネヴィアと不貞
- 円卓の騎士に加わったモルドレットがアーサー王に暴露
- ランスロットは仲間を裏切りフランスに逃亡
- アーサー王は討伐にフランスへと向かったが、ランスロットと和解
第3幕(解決):モルドレットの反乱とアーサー王の死
アーサー王伝説の登場人物
- アーサー・ペンドラゴン:主人公、ブリタニア平定を成し遂げる
- ウーサー・ペンドラゴン:アーサー王の父親
- マーリン:ウーサーとアーサーを補佐した魔術師
- グウィネヴィア:アーサー王の妻、ランスロットとの不貞が発覚
- ランスロット:円卓の騎士、湖の騎士で、騎士の鑑と呼ばれていたが
- ガウェイン:円卓の騎士、ランスロットの反逆時に敗れる
- トリスタン:円卓の騎士、イゾルデとの不貞
- ガラハッド:円卓の騎士、聖杯探索を行う
- パーシヴァル:円卓の騎士、聖杯探索を行う、
- ボールス:円卓の騎士、聖杯探索を行い、生き残る
- モルドレッド:円卓の騎士、アーサー王の実子であり、円卓崩壊とアーサー王の死に深く関与
アーサー王伝説からのアナロジー
- 主人公は親の不貞によって生まれた。そこに「理由」を付けやすくなる
- 「選抜される」ことのシンボルとして「剣を抜く」、抽象化すると「他に人ができないことができる」ことがシンボルになる
- 妖精などの人ならざる存在によりもたらされる聖剣・エクスカリバー。説明できないモノは説明できない存在から
- 円卓というアイテム、円卓=上座・下座が無いフラットな関係
- 円卓から派生した円卓の騎士、「剣を抜く」というアクションとは別に「選抜される」ことの象徴。選抜されることで、特別であることが伝わり憧れが生まれる