円卓が生み出す豊かなキャラクターと裏切りのストーリー、アーサー王伝説

アーサー王伝説の三幕構成

 

第1幕(設定):アーサー王の誕生と活躍

  1. お父さんはウーサー・ペンドラゴン
  2. 部下の妻・イグレーヌとの間に生まれる
  3.  アーサーはマーリンに渡され、マーリンはエクター卿に預ける
  4. ユーサー・ペンドラゴンが亡くなり、跡目争い
  5. 岩に刺さった剣・カリバーンをアーサーが抜き、王に即位
  6. その後、湖の妖精から聖剣・エクスカリバーを受け取る
  7. そして、円卓の騎士とともにブリタニア平定を成し遂げる

 

第2幕(対立):ランスロットとの対立と和解

  1. アーサー王はグウィネヴィア結婚
  2. グウィネヴィアが嫁入り道具で持ってきたのが円卓
  3. 円卓に集った騎士が「円卓の騎士」であり、ランスロットなどが有名
  4. そのランスロットアーサー王の妻・グウィネヴィアと不貞
  5. 円卓の騎士に加わったモルドレットがアーサー王に暴露
  6. ランスロットは仲間を裏切りフランスに逃亡
  7. アーサー王は討伐にフランスへと向かったが、ランスロットと和解

 

第3幕(解決):モルドレットの反乱とアーサー王の死

  1. アーサー王のフランス討伐の間に、モルドレットが反逆 
  2. アーサー王ブリタニアへと引き返し、モルドレットを打つ
  3. その際に、アーサー王は大怪我を負う
  4. その怪我を癒すために、アーサー王はアヴァロンへと向かう

 

アーサー王伝説の登場人物

  • アーサー・ペンドラゴン:主人公、ブリタニア平定を成し遂げる
  • ウーサー・ペンドラゴン:アーサー王の父親
  • マーリン:ウーサーとアーサーを補佐した魔術師
  • グウィネヴィア:アーサー王の妻、ランスロットとの不貞が発覚
  • ランスロット:円卓の騎士、湖の騎士で、騎士の鑑と呼ばれていたが
  • ガウェイン:円卓の騎士、ランスロットの反逆時に敗れる
  • トリスタン:円卓の騎士、イゾルデとの不貞
  • ガラハッド:円卓の騎士、聖杯探索を行う
  • パーシヴァル:円卓の騎士、聖杯探索を行う、
  • ボールス:円卓の騎士、聖杯探索を行い、生き残る
  • モルドレッド:円卓の騎士、アーサー王の実子であり、円卓崩壊とアーサー王の死に深く関与

 

アーサー王伝説からのアナロジー

  • 主人公は親の不貞によって生まれた。そこに「理由」を付けやすくなる
  • 「選抜される」ことのシンボルとして「剣を抜く」、抽象化すると「他に人ができないことができる」ことがシンボルになる
  • 妖精などの人ならざる存在によりもたらされる聖剣・エクスカリバー。説明できないモノは説明できない存在から
  • 円卓というアイテム、円卓=上座・下座が無いフラットな関係
  • 円卓から派生した円卓の騎士、「剣を抜く」というアクションとは別に「選抜される」ことの象徴。選抜されることで、特別であることが伝わり憧れが生まれる